Codex 速報|Copilot が GPT-5.2 提供終了・Cursor 音声入力

Codex 速報|Copilot が GPT-5.2 提供終了・Cursor 音声入力

AI コーディングエージェントの「使えるモデル」と「操作のしかた」が、そろって整理に向かいました。GitHub Copilot は GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex の提供を終了し、CLI を v1.0.60 の安定版へ。Cursor 3.7 は複数要素のまとめ選択と音声入力に対応しています。2026年6月6日の最新動向をまとめました。

本日のヘッドライン

  • 【最重要】GitHub Copilot が GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex の提供を終了 — モデル選択肢を絞り込み、後継の Codex 系モデルへ移行を促す整理の一環
  • 【重要】Copilot CLI v1.0.60 が安定版で公開 — 差分ビューの Vim 風移動キー、セッション共有ステータス、--resume の短縮形 -r を正式化
  • 【注目】Cursor 3.7 が「複数要素選択」と「音声入力」に対応 — 2 つ以上の UI 要素をまとめて編集指示でき、実行中もマイクで次の変更をキューできる

目次 (8)

結論

本日2026年6月6日(対象期間 6月5日〜6月6日・日本時間)は、新機能の追加よりも「選択肢の整理」と「操作性の底上げ」が前面に出た1日です。最大の動きは GitHub Copilot が GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex の提供を終了したことです。モデル選択肢を絞り込み、より一貫した高品質の応答を提供する整理の一環で、上位ビジネス/エンタープライズ向けは引き続き新しい世代の Codex 系モデルを既定とする方向。利用者はモデルピッカーから後継モデルへ移行します。あわせて、組織が VS Code 向けプラグインを一元管理・配布できる機能がパブリックプレビューに移りました。

Copilot CLI は前日のプレリリース(v1.0.60-0)を経て v1.0.60 の安定版に到達しました。差分ビューの Vim 風移動キー、セッション共有ステータスの表示、--resume の短縮形 -r を正式版として反映し、X11 環境のクリップボード不具合なども修正しています。Cursor 3.7 はブラウザ上のデザインモードを強化し、複数要素選択音声入力に対応しました。

エコシステムでは、Cline の VS Code 拡張 v3.88.0 が Fireworks AI のサーバーレスモデルを最新化して既定を Kimi K2.6 に変更し、Devin Desktop v3.0.28 が Windows での移行処理を堅牢化しました。なお OpenAI / Codex 本体は新規リリースなしで、最新は前号収録の Codex アプリ 26.602 と Codex CLI 0.137.0 のままです。


【1】GitHub Copilot — GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex 提供終了と管理プラグイン

本日の主役は GitHub Copilot です。2026年6月5日、GPT-5.2 および GPT-5.2-Codex モデルのサポートを終了しました(出典: https://github.blog/changelog/label/copilot/)。これはモデル選択肢を絞り込み、より一貫した高品質の応答を提供するための整理の一環です。上位のビジネス/エンタープライズ向けは引き続き新しい世代の Codex 系モデルを既定とする方向で、利用者はモデルピッカーから後継モデルへ移行する流れになります。選べるモデルが減ること自体は不便にも見えますが、「迷わず使える既定」を厚くする狙いと読み取れます。

同じ日に、組織がエンタープライズ設定経由で VS Code 向けのプラグインを管理・配布できる機能がパブリックプレビューへ移行しました(出典: https://github.blog/changelog/label/copilot/)。管理者が承認済みプラグインを一元的に展開できるようになり、組織配布のガバナンスを強化します。モデルの整理と配布管理の強化は、いずれも「組織として安心して使える形」へ寄せる動きで、6月1日に従量課金(クレジット制)へ移行済みの Copilot にとって、利用範囲を管理しやすくする布石とも言えます。


【2】Copilot CLI v1.0.60 安定版 — 差分ビューと共有ステータスを正式化

GitHub Copilot CLI は2026年6月5日、前日のプレリリース(v1.0.60-0)を経て v1.0.60 の安定版を公開しました(出典: https://github.com/github/copilot-cli/releases)。差分(/diff)ビューに Vim 風の移動キーセッション共有ステータスの表示--resume の短縮形 -r を追加しています。スラッシュコマンドのパス引数で ..(親ディレクトリ)を Tab 補完できるようにし、X11 環境でのクリップボード操作不具合、プルリクエスト周りの差分表示や端末描画の不具合を修正、セキュリティ更新も反映しました。

プレリリースで先行していた差分ビューの操作性向上が、これで正式版として安定して使えるようになります。Copilot は6月1日に従量課金(クレジット制)へ移行済みで、文脈窓や推論レベルの上位設定はクレジット消費に連動します。料金体系の変更と新規個人向けプランの受付停止については、開発者コミュニティで議論が続いています(出典: https://github.blog/changelog/label/copilot/)。


【3】Cursor 3.7 — 「複数要素選択」と「音声入力」に対応

Cursor は2026年6月5日、ブラウザ上のデザインモードを強化しました(出典: https://cursor.com/changelog)。新しい複数要素選択では、ブラウザ内で 2 つ以上の要素をまとめて選択すると、Cursor が対象の要素・対応するコード・レイアウト位置・視覚的な関係を認識し、複数コンポーネントへの一括調整を一度に指示できます。1 要素ずつ直していた作業を、関連する塊ごとまとめて扱えるようになるイメージです。

もう一つの目玉が音声入力です。マイクで UI の変更を口述でき、しかもマイクはエージェント実行中も利用できるため、前のタスクの完了を待たずに次の変更を音声でキューに積めます。手を止めずに「次はここをこう」と指示を重ねられるのが利点です。なお同 3.7 系では直近に SDK 拡張(カスタムツール、Auto-review のルーティング、JSONL 永続化オプション、入れ子のサブエージェント対応)も投入済みです(出典: https://cursor.com/changelog)。


【4】Cline v3.88.0 と Devin Desktop v3.0.28 — エコシステムの足回り

Cline は2026年6月5日、VS Code 拡張 v3.88.0 を公開しました(出典: https://github.com/cline/cline/releases)。Fireworks AI のサーバーレスモデル群を最新化し、既定モデルを Kimi K2.6 に変更。連携サーバ(MCP)操作の際に、ファイル監視の競合でサーバ一覧が空になる不具合を修正しました。旧 Fireworks モデルを削除して関連メタデータと価格表記を整え、上流の Cline 推奨モデル提供元を一貫して参照するようにしています。CLI 側は前号収録の v3.0.20(プラグイン名の可読化)までを反映済みで、本巡回での新規 CLI リリースは確認できませんでした。

Devin Desktop(旧 Windsurf)は2026年6月6日、v3.0.28 をリリースしました(出典: https://docs.devin.ai/desktop/changelog)。Windows 上での Windsurf からの移行処理を堅牢化し、ショートカットのアイコンを保持するよう改善。Devin Local エージェントのファイル文脈の扱いを改善し、プロキシ認証のタイムアウトを延長しました。Windows での stdio 連携サーバの不具合を修正し、エンタープライズ向けモデルピッカーの価格表示も簡素化しています。6月4日に発表済みの「AI 生産性保証」(支払額に見合う価値を出せなければ最大 1,000 万ドルまで利用料を肩代わり)に続き、移行と運用の細部を詰める更新が続いています(出典: https://cognition.ai/blog)。


【5】OpenAI Codex は小休止、Google は移行期日が接近

OpenAI / Codex 本体は、6月5日〜6月6日の巡回では公式変更履歴上に新規リリースが確認できませんでした(出典: https://developers.openai.com/codex/changelog)。最新は前号収録の Codex アプリ 26.602 および Codex CLI 0.137.0(いずれも6月4日)で、アクティビティ分析や共有可能なプロフィールカード、TUI のキーバインド拡張などを反映済みです。変更頻度の高い Codex 系にあって、本日は一息ついた格好で、引き続き変更履歴を継続監視します。

エコシステム全体では、Google の移行期日が近づいています。Google はエージェント中心の開発基盤 Google Antigravity への統合を進め、新ターミナル体験 Antigravity CLI を全ユーザーへ提供中です。旧 Gemini CLI の主要機能(Agent Skills、Hooks、Subagents、Extensions=Antigravity プラグイン)を引き継ぎますが、2026年6月18日に Gemini CLI と Gemini Code Assist の IDE 拡張が Google AI Pro / Ultra および個人向け Code Assist のリクエスト受付を停止予定で、移行を検討するなら時間の余裕は多くありません(出典: https://developers.googleblog.com/an-important-update-transitioning-gemini-cli-to-antigravity-cli/)。なお Aider と Continue は、本巡回では新規リリース掲載が確認できませんでした(出典: https://github.com/Aider-AI/aider/releases / https://changelog.continue.dev/)。


本日の動向まとめ

ツール 内容(2026年6月5日〜6月6日)
GitHub Copilot GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex の提供を終了。モデル選択肢を絞り込み、後継の Codex 系モデルへ移行を促す(出典: https://github.blog/changelog/label/copilot/)
GitHub Copilot(管理) VS Code 向けプラグインを組織が一元管理・配布できる機能がパブリックプレビューに(出典: https://github.blog/changelog/label/copilot/)
Copilot CLI v1.0.60 安定版。差分ビューの Vim 風移動キー、セッション共有ステータス、--resume の短縮形 -r、X11 クリップボード不具合修正(出典: https://github.com/github/copilot-cli/releases)
Cursor 3.7。デザインモードの複数要素選択と音声入力に対応。実行中もマイクで次の変更をキューできる(出典: https://cursor.com/changelog)
Cline VS Code 拡張 v3.88.0。Fireworks AI モデル最新化で既定を Kimi K2.6 に、連携サーバ一覧が空になる不具合を修正(出典: https://github.com/cline/cline/releases)
Devin Desktop v3.0.28。Windows の Windsurf 移行を堅牢化、ファイル文脈処理改善、stdio 連携サーバ不具合修正(出典: https://docs.devin.ai/desktop/changelog)
OpenAI Codex 新規リリースなし。最新は前号の Codex アプリ 26.602 / Codex CLI 0.137.0 を継続(出典: https://developers.openai.com/codex/changelog)
Google Antigravity 6月18日に Gemini CLI / Gemini Code Assist IDE 拡張のリクエスト受付停止予定。移行期日が接近(出典: https://developers.googleblog.com/an-important-update-transitioning-gemini-cli-to-antigravity-cli/)

編集部からの展望

本日は、選べるものを減らして「迷わず使える既定」を厚くする方向が目立ちました。GitHub Copilot が GPT-5.2 / GPT-5.2-Codex を終了し、後継の Codex 系モデルへ寄せたのは、選択肢の多さより応答品質の一貫性を優先した判断です。VS Code 向けプラグインの一元管理がパブリックプレビューに入ったことも合わせると、個人がモデルや拡張を自由に選ぶ段階から、組織として標準を決めて配る段階へ重心が移りつつあります。クレジット制への移行とあわせ、「何を既定にし、どこまで使わせるか」を管理側が握る流れが鮮明です。

操作性の面では、Copilot CLI v1.0.60 安定版の差分ビュー改善と、Cursor 3.7 の複数要素選択・音声入力が同じ方向を向いています。いずれも「指示を出す手間そのものを減らす」更新で、まとめて選ぶ・声で積む、といった形で人間側の操作コストを下げる工夫が続いています。Cline の既定モデル変更や Devin Desktop の移行堅牢化も、派手さはないものの足回りを固める着実な一歩です。

次回の注目点は、Copilot の後継 Codex 系モデルへの移行実態とエンタープライズ管理プラグインの正式提供時期、Cursor 3.7 の複数要素選択・音声入力の使い勝手、そして6月18日に控える Google Antigravity への移行期日の動向です。OpenAI / Codex 本体の続報とあわせ、次回の速報でお届けします。

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